元善光寺(飯田市座光寺)
推古天皇十年に、本多善光卿が難波の堀から一光三尊の本尊を迎えたのが起源とされる。その後、本尊が現在の長野市の善光寺へ遷座されたため、元善光寺と呼ばれる。「一度詣れよ元善光寺、善光寺だけでは片詣り」。
元善光寺菊人形展
毎年10月から11月にかけて境内で開催される。
期間中は参詣を兼ねた見物人で賑わう。
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元善光寺鳩ヶ嶺八幡宮(飯田市八幡町)
国の重要文化財に指定されている「誉田別尊木像」を祀る。境内は老杉並木が茂り、石垣の間から湧き出す水が小川となって流れる。神社前には旧遠州街道が通り、往時の面影を残す。
開善寺(飯田市上川路)
鎌倉時代末期に小笠原貞宗が禅宗の名僧大鑑禅師を開山に仰ぎ建立。南信随一の名刹。国の重要文化財の山門がある。鐘楼・本堂・庫裡等が並び、裏の庭園の美しさは有名。境内には藤棚と牡丹園があり、訪れる者の目を楽しませる。
飯田市考古資料館(開善寺隣接)
主に市内で出土した土器や石器、鉄器などの埋蔵文化財1000点余を展示。
立石寺(飯田市立石)
天安元年(857)建立と伝わる真言宗の古刹。伊那西国三十三番札所の第一番寺である。聖徳太子作と伝わる重要文化財十一観音立像の御本尊を安置する(非公開)。楼門・仁王像・梵鐘は素晴らしい。また、柿の観音として古くから信仰を集めていた。
文永寺(飯田市下久堅南原)
文永年間、隆亮によって開かれた。皇室との繋がりが深く、書簡等が多く残っており、重要美術品に指定されている。石室と石室内の五輪塔は重要文化財に、梵鐘は県宝に指定されている。
神之峰城址(飯田市上久堅)
海抜771mの突出した山をそのまま使った山城で、本廓・二の廓・出廓などの跡が残っている。当地域を治めた知久氏が居城としていたが、天文23年武田信玄により滅ぼされる。現在山頂付近に、テレビ塔や資料館がある。
松尾城址(飯田市松尾代田)
標高487m。河岸段丘を利用した平山城で、東西600m・南北350mと広大。鎌倉時代初期に小笠原氏が建てたと云われる。現在は公園となっている。
鈴岡城址(飯田市駄科)
標高490mの断崖の上にあり、自然の地形をそのまま利用して本廓・二の廓・出廓・外曲輪など鎌倉から室町時代の山城の特徴をよく止めている。現在は全体につつじが植えられ、毎年5月の連休につつじ祭りが開かれる。